絞り
絞りとはレンズに内蔵された明るさ(光量)の調整機能です。人間の目の虹彩みたいなものです。
絞りは開口部の口径比に応じて絞り値(F値)が決まっていて1を基準として「1.0」「1.4」「2.0」「2.8」「4.0」「5.6」「8.0」「11」「16」「22」「32」というような値があり、数字が小さいほど明るく、大きいほど暗くなります。
(絞り値が小さいほど開口部は大きく、値が大きいほど開口部は小さい。)
数字は1ステップ変わると明るさが2倍になるように割り振られています。このF値の1ステップを「1絞り」や「1段」と呼びます。
また、レンズの絞りを全開にした場合のF値を「開放F値」と呼びます。
F1.4はF1に比べ1絞り違うので光量は 1/2 になります。
F2.0はf1に比べ2絞り違うので光量は 1/4 になります。
D70ではより正確な絞り値を設定するために1絞りを3分割して1/3ステップの露出調節ができます。
絞りには、絞り値によって画像の奥行き感が変わるという特徴があり、これを被写界深度といいます。
絞り値を小さくすれば被写体の前後のピントの合う範囲は狭くなり(被写界深度が浅い)、逆に大きくすれば前後のピントの合う範囲は広くなります。(被写界深度が深い)
ただ、厳密にいうとピントの合う範囲は1点で、前後のボケが小さくなりピントが合って見える範囲を被写界深度といいます。
絞り値による被写界深度の違い
カメラ:ニコンD70 レンズ:AF-S DX ZOOM NIKKOR ED18-70mm
ピントは手前から2番目のミッキーに合わせて撮影しました。
(各コップの間隔は15cmです。)
絞り値が大きい(F16)ほど被写界深度が深いのがわかります。
(画像はクリックすることにより別ウィンドウで大画像表示いたします。)