測光モード
現在の一眼レフカメラのほとんどは反射光式露出計を内蔵していて、その多くはレンズを通過した光を測定するTTL方式(Through The Lens)です。
この測定データをもとに適正露出を決定しています。
D70はTTL方式で、画面のどの部分をどのように測るかによって3つの測光モード「マルチパターン測光」・「中央部分重点測光」・「スポット測光」が選択可能です。
(測光モードの呼び方、機能はカメラメーカーにより違います。以下はニコンD70の場合の説明です。)
マルチパターン測光
撮影画面を複数に分割して測光し、輝度・コントラスト・被写体までの距離情報などをマイクロプロセッサ(CPU)で演算して適正露出を算出します。 (CPUは逆光撮影など数万ショットの撮影データを解析したアルゴリズムを記憶しており、その状況にもっともふさわしいとみなせる露出値を演算し決定します。) 逆光下や明暗差の大きい状況下でも適正露出が得られ、スナップから人物まで幅広くふだんの撮影に便利です。
中央部分重点測光
画面全体の中央部分、直径8mmの円内を重点的に測光します。
画面中心部に主要被写体があることを前提に測光します。
主要被写体が画面中央部にあるときなど、撮影意図に応じてファインダーの中央部の露出値で撮影したいときなどに便利な測光モードです。
周囲に明るい光があっても円外なら影響はうけません。
*中央測光範囲は初期設定では8mmになっていますが、設定変更で6mm・10mm・12mmにも変更可能です。
スポット測光
選択したフォーカスエリアと重なる一部分だけを測光します。 画面内の狭い範囲だけ測光するので、背景などの被写体の周辺部に露出が影響されにくく、逆光時や輝度差が極端な状況でも狙ったポイントだけに露出を合わせられます。
各測光モードでの撮影比較
画像中央にある葉のバッテン交差点にピントを合わせて測光モードのみ変えて撮影してみました。
カメラ:ニコンD70 レンズ:AF-S DX ZOOM NIKKOR ED18-70mm
(画像はクリックすることにより別ウィンドウで大画像表示いたします。)