シャッタースピード
シャッタースピードとは文字どおりシャッターを開閉している時間をさし、フィルム(デジタルではCCD・CMOSなどの半導体)に入る光の量を調整する働きがあります。
長い時間開ければそれだけ光の量を多く取り込め、短ければ光の量は少なくなります。
その調整範囲はカメラによって違いますが、数千分の1秒から数秒と幅広く調整できます。
シャッタースピードの単位は「秒」で表し、数字が小さいほど速くなります。
ニコンD70のシャッタースピード範囲は「1/8000秒」〜「30秒」です。
シャッターが開いてる間、被写体が動いていなければどんなシャッタースピードで撮影しても被写体の写り方は変わりませんが、被写体が動いている場合、シャッタースピードによって写り方が変わってきます。
(正確には露出が変わらなければ「シャッタースピード」により「絞り」が変わって被写界深度が変化して背景は変わりますが。)
シャッタースピードを速くすると被写体は止まって写り、遅くすると流れて写ります。
動く被写体の撮影では、高速シャッターで動きを写し止める方法と、スローシャッターで意図的にブラして感動を表現する方法があります。
両者の使い分けは撮影シーンや撮影意図によりますが、一般にスポーツシーンのように瞬間をとらえたい場合は高速シャッター、川の流れのように持続する動きに対してはスローシャッターによる表現が向いています。
シャッタースピードの違いによる被写体の写り方
シャッタースピードを変えた場合の被写体(ここでは風車)の写り方の違いと、背景(ポニーとおもちゃ箱)の写り方の違いをD70のシャッター優先オートにてテストしました。
シャッタースピードは1/25・1/125・1/250・1/500秒にて行いました。
カメラ:ニコンD70 レンズ:AF-S DX ZOOM NIKKOR ED18-70mm
(画像はクリックすることにより別ウィンドウで大画像表示いたします。)
シャッタースピードが1/25秒だとまわっている風車は流れている(まわっているままというのかな?)ままで、おもちゃ箱の文字もはっきり認識できますが、シャッタースピードを速くしていくと風車は止まってみえてきます。 そして背景のおもちゃ箱の文字はぼけてきます。 これはシャッタースピードを上げることによって絞り値が小さくなり被写界深度が変わるためです。 先の「露出」と「絞り」項目も参照して下さいね。