ISO感度
ISO感度とはフィルムの感度を示す指標で、国際標準化機構(International Organization for Standardization)が定めたフィルムの光に対する敏感さを数値化したものです。
デジタルカメラにおけるISO感度とは、撮像素子の感度でフィルムでの感度特性に合わせた数値的な目安のひとつです。
このISO感度の数値が大きいほど感度が高くなり一度に取り入れられる光の量が増えます。
そのため数値が大きいほど暗い条件での撮影に有利になります。
有利になるとは、ISO感度の数値は通常100を基準とし、200・400・800・1600・3200と倍に増ます。
ISO感度とシャッタースピードは比例関係にあり、ISO感度が一段高くなるたびシャッタースピードは半分になります。
シャッタースピードが速くなれば手ぶれの危険性も減り撮影に有利になります。
例としてISO感度が200から400に一段アップすれば、シャッタースピードは1ステップ分(1/125なら1/250)速くすることが出来ます。(絞りが同じ場合)
ただし、感度が高くなるとフィルムでは粒子が粗くなりデジタルカメラではノイズが多くなるという画質変化が起きます。
デジタルカメラでの感度アップは電気的な増幅で行われるため、ノイズによる画質変化が顕著となります。
ISO感度の違いによる画質変化
D70の絞り優先オートにてISO感度を200と1600に変えて画質変化を比べて見ました。
カメラ:ニコンD70
レンズ:AF-S DX ZOOM NIKKOR ED18-70mm
(画像はクリックすることにより別ウィンドウで大画像表示いたします。)
「Nikon Capture」にて元画像の一部分を200倍に拡大したものです。(左:ISO200 右:ISO1600)
(画像はクリックすることにより別ウィンドウで大画像表示いたします。)
上の画像ではISO200とISO1600の画質変化はわかりにくいと思いますが、画像をクリックして大画像で比べて見てください。
右のISO1600の方が画像が荒れているのがわかると思います。